「リハビリテーション(Rehabilitation)」という言葉にはとても広い意味があり、re(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っています。
今までのリハビリテーションは、病気、怪我、老化現象などさまざまな原因によって生じた体の障害に対して、その障害が元の状態に戻るような訓練を行なうことだと考えられがちでした。
しかし現在は、ただ障害を治すだけでなく、障害を持った人が障害を持ったままでも、よりよい人生を送ることができるよう、支援を行なっていくことが重要であると考えられています。
そのためには1人1人の患者様の疾患だけでなく環境や状況にも適した、いわゆる「オーダーメイドのリハビリテーション」が必要となってきます。
当院のリハビリテーションは、それぞれの患者様の体にあったリハビリを行って痛みをコントロールし、身体の機能的な回復や自信の回復によって、患者さまが再び活動的な生活を送れることを目標としています。
リハビリ・スポーツ整形について詳細
骨粗しょう症とは・・・
骨粗しょう症は骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。骨密度が低下すると、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。
原因としては主に、
- 加齢によるもの
- 更年期、閉経によるもの
- ステロイドという薬の副作用など
が挙げられます。骨粗しょう症は自覚症状の乏しい病気です。背中が丸くなる、身長が縮むといった症状は徐々に起こるためなかなか病気であると気がつきません。
また骨粗しょう症により弱くなってしまった骨は、体の重みが加わるだけで潰れてしまうことがあります。これを圧迫骨折といいます。圧迫骨折が起こると背骨が丸くなったり、身長が縮んだり、痛みを伴ったりします。
骨粗しょう症の診断・検査
骨粗しょう症の検査はDEXA法というものでレントゲンと同じような測定方法です。当院で使用している測定器は腰の骨(腰椎)や太もものつけ根(大腿骨近位部)の骨密度を正確に計測することができます。他に血液検査や尿検査も行います。
骨粗しょう症と診断されたら・・・
飲み薬による薬物治療が基本ですが、近年、新たな治療薬として骨形成を促進させる注射剤などもあります。また、骨粗しょう症の発症には、加齢や閉経以外にも食事や運動の習慣などが深く関わっているといわれています。そのため骨の生活習慣病とも呼ばれ、食事療法や運動療法も骨粗しょう症の予防には欠かせません。当院ではそれらの指導を含めて総合的なアプローチを行っています。